Flutterを理解するために読んでおきたい本5選

「Flutterを始めてみたいけど、機能が多すぎて難しい…。」

そんな方におすすめなのが本を使った学習です。特にFlutterは関連する機能や、デザインやデータベースの知識など覚えることも多いため、本を使って体系的に学ぶことで必要な情報を絞る事ができるためおすすめです。

そこでこの記事では「おすすめのFlutterの本5選」を紹介いたします。

Flutterを本で学習するメリット

Flutterを本で学習するにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つのメリットを解説します。

情報の信頼度が高い

インターネットの情報は誰でも気軽に発信できるため、情報の質にばらつきがあります。対して本は出版社を通すために一般的に情報の信頼性が高いとされています。

まず、書籍としての内容は、出版社の編集者や査読者によって検証されることが一般的です。誤りや不正確な情報、不適切な内容などがチェックされ、修正や再構成が行われます。このため、本に記載されている情報は、多くの場合質が高く、信頼できるものといえるでしょう。

次に、多くの技術書は、その分野の専門家や実績のあるプロによって書かれています。彼らの経験や知識が凝縮された内容は、初学者から上級者までの読者にとって、確かなガイダンスとなるでしょう。実践的なアドバイスやノウハウ、その背後にある理論や原理もしっかりと解説されていることが多く、学びの深度が増します。

体系立てて技術を学べる

Flutterを実用するには状態管理やマテリアルデザイン、WidgetTest、Firebaseなどさまざまな機能を一から習得する必要があります。インターネットでこれらについて調べても情報源が分散しており、まとまった学習がしにくいです。

一方、本を使えば、専門家や経験豊富な著者が整理・構築した知識を網羅的に学べるメリットがあります。内容が段階的に構成されているため、基本から応用まで順序立てて学べます。

また、本には実践的なサンプルや練習問題が含まれることも多く、コードを考える力もつく点がメリットです。インターネットは最終的なコードだけ記載されている点が多いため。思考力を鍛えられるのは大きな強みと言えます。

日本語の情報が手に入る

本は読む特に大きなメリットは、日本語で記載されている点です。

Fultterの学習源の多くは英語で、慣れない人には読むのに非常に時間がかかります。特に複雑なコードを組み合わせる場合は、長い解説文を読むシチュエーションも多いため、挫折してしまうリスクがあるかもしれません。

また公式ドキュメントは網羅的ですが説明不足な点も多く、初心者にとっては読むのに大きな時間がかかるでしょう。多くの参考書ではコードの成り立ちや使い方が日本語でわかりやすく説明されており、スムーズに理解できます。

適した本の選び方

プログラミングの本にも品質の良し悪しがあり、それによって学習の質も変わってくるでしょう。次にFlutterであなたにピッタリの本を選ぶ基準を解説します。

学びたい内容

Flutterのような急速に進化し、多岐にわたる内容が含まれるフレームワークでは自身のニーズや目的に合致した教本を選ぶことが極めて重要です。

まず、本の目次や索引をチェックしてみましょう。これにより、その本がどのようなトピックをカバーしているのか、またどの程度の深さで取り扱っているのかを把握できます。ECサイトでも目次などが掲載されている場合が多いので、確認するだけで本の概要を掴めます。

また、本を通して何を学習したいか考えた上で選びましょう。学ぶ目的を明確にしておくことで、それに適した教本を選ぶ際の判断基準がはっきりします。例えば、Firebaseとの連携を中心に学びたい、Widgetの使い方を深く理解したい、などの具体的な目標を持つことが役立つでしょう。

評価とレビュー

ECサイトに掲載されているレビューや評価は、本の実態を知る大きな手助けになります。レビューには、その教本を使って学ぶ過程での実感や遭遇した問題点、さらには得られた知見などが記されているためです。

また、レビューには、教本の内容に関する注意点や、学習過程での落とし穴、特定の部分での補足情報など、公式の紹介文には記載されていない価値ある情報が含まれることがあります。これらを先に知ることで、本を買うか買わないか判断できます。

学習の進度に合わせた選定

教本は学習の進度や段階に合わせて選びましょう。

自分のスキルレベルや理解度に見合った教材を手にすることで、実際に使える知識を手に入れられます。逆にレベルが低い教材を選ぶと意味がなかったり、高い教材を選ぶと理解できないか、できても使うシチュエーションがなかったりします。

Flutterの学習を始める際は、基礎からしっかりと学べる教本を選ぶことが重要です。Flutterの基本的な概念や構造、Dart言語の基礎などが丁寧に解説されており、手を動かしながら学べるシンプルな実習やサンプルコードが多く含まれている教本を選びましょう。

基本的な概念や技術に慣れてきたら、より深い内容を学べる中級者向けの教本を手に取ることを推奨します。Widgetのカスタマイズ、状態管理の高度な手法、Firebaseとの連携などについて、より詳細な内容が含まれているものを選びましょう。この選定には読者のレビューが大きく役に立ちます。

オススメの本5選

最後におすすめのFlutterの本を5つまとめました。それぞれ紹介します。本によって掲載されている難易度や内容が異なるのであなたに合った本を探してみましょう。

①現場で使える Flutter開発入門

これからFlutterを現場で使いたい、モバイルアプリを開発したいという方向けに必要な知識をまとめた一冊です。

アプリケーションのデザイン作成法はもちろん、CI/CDやデバッグなどチーム開発にに欠かせない知識も入っています。当然Flutterの入門知識もまとまっており、初心者ですぐアプリケーションを作りたいという方にはピッタリな一冊だと言えるでしょう。

目次

第1章 現場でFlutterを使うために
第2章 レイアウト
第3章 アニメーション
第4章 状態管理
第5章 データベース
第6章 ネイティブ連携
第7章 課金
第8章 ローカライズ
第9章 リファクタリング・デバッグ
第10章 CI/CD

②動かして学ぶ！Flutter開発入門

こちらもFlutter初心者向けの、アプリケーション開発参考書ですが、FIrebaseについても詳しく記してあることが特徴です。

実際のFlutter開発ではFIrebaseと連携することが非常に多く、キャリアを重ねる上では習得必須です。Widgetの使い方や状態管理も詳しく述べられており、FIrebaseを使った実践的な開発を学びたい方はまずはこの本から始めてみましょう。

目次

Chapter1 Flutterの概要
Chapter2 Flutterアプリ開発の基本
Chapter3 スマートフォン機能の活用
Chapter4 Firebaseとの連携
Chapter5 アプリのリリース
Chapter6 Flutterの仕組みの活用
Chapter7 デザインパターン
Chapter8 開発に役立つWebサービス

③基礎から学ぶ Flutter

Flutterの基本を機能の開発経緯や仕組みまでしっかりと学びたい人に向けた一冊です。

ある程度他の言語に触れた方ではないとわかりにくい部分もあります。しかし、掲載されているコードは著者の現場の経験からくるもので、非常に多彩です。少し古い本なので記載しているコードが古いですが、そう言った部分も自分で検索できる中級者以上向けの一冊です。

目次

CHAPTER 01スタートガイド
CHAPTER 02Dart
CHAPTER 03ウィジェット
CHAPTER 04Material ComponentsとiOS-Style
CHAPTER 05ライブラリ
CHAPTER 06Flutterの内部構造
CHAPTER 07アーキテクチャ
CHAPTER 08テスト
CHAPTER 09パフォーマンスチューニング

④はじめてのFlutter

Flutterの環境設定の方法から、基本をしっかり教えてくれる一冊です。クロスプラットフォームなどの基本的な概念から、条件分岐文や関数のような他の言語でも必須の機能まで、初心者向けにしっかりと教えてくれます。

また、最終的にはチャットボット作成のマニュアルが書かれており、実践的なスキルも身につくでしょう。「とりあえずFlutterを使ってみたい…」という方はまずはこの本がおすすめです。

目次

■「クロスプラットフォーム開発」の世界へようこそ
・「クロスプラットフォーム開発」とは？
・「クロスプラットフォーム開発」の検討
・「Flutter」（フラッター）とは
・なぜ「Flutter」を選ぶのか

■「Flutter」の導入
・「Flutter」の開発環境
・「FlutterSDK」の導入（Windows）
・「Flutter SDK」の導入（Mac）
・統合開発環境「Android Studio」の導入
・統合開発環境「Visual Studio Code」の導入
・導入状態の確認方法

■「Flutter」開発の基礎 
・「Hello World」プロジェクト
・Widget（ウィジェット）
・画面遷移（Navigator）
・実機を使ったテスト

■外部パッケージ 
・「外部パッケージ」の利用
・「Firebase」の初期設定
・Cloud Firestore 

■Dart言語の基礎
・Dart言語
・文法の基礎
・変数
・関数
・演算子（オペレータ）
・条件分岐
・例外処理
・クラス
・ライブラリ
・非同期サポート

■チャットアプリの作成
・アプリの概要
・ユーザー関連機能の作成
・チャット画面の作成
・「Androidアプリ」の配布

⑤作って学ぶ、FlutterとFirebaseを使ったアプリ開発

クラウド画像管理アプリの開発を通じて、Flutter・Firebaseを使ったアプリ開発を学べる一冊です。Authentication を使った認証やRIverpodなど1機能ずつ地道に教えてくれるので、みっちりと時間をかけてFlutterの機能を学べます。

あくまでプログラミングよりアプリケーション開発についての学習内容になるので、基本的な文法はマスターしてる方向けの本です。入門書で学習が終わり、次は実践に移りたいという方はぜひこの本に触れてみましょう。

目次

1章 FlutterとFirebaseを使ったアプリ開発
1-1.Flutterとは？
1-2.Firebaseとは？
1-3.この章で学んだこと

2章 クラウド画像管理アプリ
2-1.どんなアプリを作るの？
2-2.設計してみる
2-3.開発環境を整えよう
2-4.この章で学んだこと

3章 UIを作る
3-1.ログイン画面を作る
3-2.画像一覧画面を作る
3-3.画像詳細画面を作る
3-4.この章で学んだこと

4章 ログインする
4-1.FlutterとFirebaseを連携させる
4-2.Authenticationを準備する
4-3.メールアドレスで新規登録する
4-4.ログアウトする
4-5.ログインする
4-6.起動時の画面を切り替える
4-7.この章で学んだこと

5章 画像を管理する
5-1.Cloud Storageを準備する
5-2.画像をアップロードする
5-3.Cloud Firestoreを準備する
5-4.アップロードした画像を管理する
5-6.この章で学んだこと

6章 アーキテクチャを整える
6-1.モデルとリポジトリを導入する
6-2.Riverpodを使った状態管理
6-3.削除・お気に入り機能を追加実装する
6-4.画像共有機能を追加実装する
6-5.この章で学んだこと

7章 アクセス制御を入れる
7-1. セキュリティルール
7-2.セキュリティルールを反映する
7-3.この章で学んだこと

8章 おわりに

まとめ

Flutterを使った開発にはデザインからサーバー、アプリケーションの設計思想など様々な知識が要求されます。またWidgetやRiverpod、Firebaseなど機能も多く、勉強するには手間がかかります。Flutterの勉強に苦戦している方はまずは本を買い、それに沿って学習を進めるのがおすすめです。

ただ、Flutterはアップデートのスピードが早く、すぐに新しい機能が搭載されます。そういった情報は公式ドキュメントなどインターネットでキャッチアップするのがおすすめです。基本的な知識は本で学び、プラスαの機能はインターネットで習得するといったように使い分けるとよいでしょう。

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